こあらの念仏日記

境界性パーソナリティー障害のことと明日の生き方を考えるブログ

離婚の話〜離婚の決意を揺らがせない〜

まずはじめに、優しいメールをくださった方、本当にありがとうございます。

 

メールアドレスを載せずにメールフォームにしているのも、批判の言葉をもらうのが怖いからです。私のことが嫌いだったらそんな手間をかけてまでメールを送ってくれたりはしないだろうな、というずるさゆえです。

 

それでも通知が来ると、いつも恐る恐る開くのですが、こんな状況の私を応援し、貴重な情報を教えてくれ、気にかけてくださる方がいることに驚きと感謝でいっぱいです。

 

本当にありがとうございます。

 

 

昨日夫と話をしました。

私の不倫相手について、私が知っている情報を書き出して、夫がつかんでいる証拠と突き合わせ、陳述書の内容を強固にしていくための作業のようでした。

 

このことで、大きく揉めることはありませんでしたが、不倫の具体的な話になると互いに語調が強くなったり、攻撃的な反応が出たりしていたので、なるべく平常心に戻すよう意識し「冷静に建設的な話ができないなら話さない」と言い続けました。

 

 

話の最後のほうで夫に、「慰謝料請求が全部終わったあと、自分がどういう気持ちになるのかわからない。だけど、それでこれまでのことが消化できたら夫婦関係をやり直したいと思ってる。今日も体調悪いのに、ちゃんと情報を整理して準備しておいてくれて、向き合ってくれる姿勢が見れたしありがたかった。あなたへの慰謝料請求はやめようと思う。」と言われ、唖然としました。

 

「そもそも離婚だと言い出したのはあなただよ。もうお前のために頑張りたくない、稼いだ金がお前の矯正代になるのが耐えられないって言ったよね?なんで言ってることがコロコロ変わるの?

 

あなたを批判するつもりはないけど、私があなたの立場だったら慰謝料請求をしようとは思わない。お互いにやったことを認めて、互いに罪を償いながら新しい生活をしていく。または別々の道で生きていく。それでいいんじゃないかと思う。

 

私はあなたにこの前言われたその言葉を聞いて離婚することに決めたよ。それから、ひとりでも子供を育てていけるような仕事の仕方や、収入源を増やす方法を考えた。だけどそれは、いまの家族の形でやっていくとしたら合わない働き方だと思うよ。制度のことも詳しくないから、明日ソーシャルワーカーさんに相談に行くことになってる。

 

私は3人の生活に向かって動き出してる。なのに、いまさらやり直したいと思ってるって言われても難しいよね。私はもう再構築は考えてない。

 

お互い、相手の見積もりが甘かったんだよ。私はあなたが飲みにいくのも好きで、女遊びもするなら、自分も同じようにして、互いに外で自由に振る舞うことを認め合う夫婦の形でやっていくのかなと思ってた。だから、いま証拠として使われてるラインとか手帳も、別に消す必要がないと思ってた。

 

一方であなたは私がいつまでもあなたの気持ちの揺れについてくるものだと思ってたよね?あなたが離婚すると言ったら受け入れて、離婚しないと言ったら離婚しないって言うと思ってたんじゃない?

 

あなたはお人形みたいな人と結婚したらいいよ。もしくはAIとかロボットとか。自分のいいなりになることを妻に求めるなら、そういう人を探せばいいと思う。」

 

夫は、ほんとに言ってる?と狼狽した様子でした。

ひとりで暮らすとか考えられない。結局俺はそういう人生なんだ。とこの先を悲観する様子も見えました。

 

「俺はまだ未来を見れない。過去のことを清算できてない。でも女性は決めたら、もうその決意はたぶん変わらないんだよね。」

 

「あなたと夫婦を続けていったとしても、あなたは隠すのが上手いから今後また浮気をするだろうし、女性蔑視の考え方も根本からは変わらないでしょ。その二つが、やっていけないと思った理由。

 

あと逆に、あなたと離婚しなかった場合にどんないいことがあるか考えた時に、世間体が守れる。早くに結婚したこともあるから、順調にいってたら他の人より長く夫婦関係を維持してこれたって思える。っていうことしか出てこなかった。これは、ただ自分の外向けのプライドが傷付かずに済むってことだよね。こんな理由で離婚しないのは、あなたにも失礼だと思った。」

 

 

夫はそのあとも、私の体調を心配してゼリーを買ってきてくれたり、積極的にコミュニケーションをとってきたりします。

「いまさらこんなことしても遅いと思ってる?」と聞かれましたが、そういうことではない。

 

夫に優しいところがあるのは理解しているつもりです。老若男女たくさんの人に好かれ、信頼されているのは素晴らしい才能だと思うし、いざとなったら難しいことでもちゃんと状況を整理して決定できる人です。

 

今回の件についても、自分の不貞行為や弁護士へ依頼していることを隠して、淡々と私と不倫相手から慰謝料を取ることもできたはず。だけど、私の不倫が知られた時に、わざわざ自分のことを話して、慰謝料のことも言ってくれたのは、彼の持っている公平性ゆえなのかな、と思います。

 

こうやって主張がコロコロ変わり、いざとなったら離婚したくないと言い出す気持ちも、正直わからないでもありません。「不倫されて悔しい。こんな奴捨ててやる。」と、「過去のことを清算したらまた楽しくやっていけるんじゃないか。」が共存するのは当然のことだと思うのです。

 

なんだかんだ10年近く一緒にいるわけで、失望と恨みだけで突っ走って振り切れるほど浅い関係ではなかったと思います。

 

私がこれらの話を友達にしたら、脅しておいて優しくするのはDV男の典型だよ、と言われました。そうかもしれません。だけど、そんなこと言ったら、夫から見た私も、外面だけ良くて内面はこのブログのように暗くてドロドロしていて、人を振り回す種類の二面性を持った人間なのではないでしょうか。

 

夫の優しい面に触れると、「やっぱり頑張ってやり直そう」ととっさに言ってしまいそうになります。子供もパパと別々に暮らすの嫌だ!ともちろん言っています。それらを振り切ってまで離婚することが本当に正解なのかはわかりません。

 

ただ、私と夫は互いにある意味で依存しあう関係でした。共依存とも言えるでしょうか。目に見える形の束縛はしないけれど、相手が自分の思うように行動しないことをよく思わず、不満をためていたのは確かです。その関係を今後も続けていくことが自分たちのためになるのかは疑わしく、ここで一旦離れてみて、もしまたどこかでお互いに一緒にいるべきだと思う日が来たらまた夫婦になることもあるのかな、という感じです。