こあらの念仏日記

境界性パーソナリティー障害のことと明日の生き方を考えるブログ

続・不倫から離婚へ

 

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私が21歳で出産し、26歳で就職するまで、夫はほぼ一人で家計を支えてくれていました。

 

一方で、私は育児に苦戦していました。

一人目の出産後、夜泣きがひどかった半年間、

二人目が生まれて1歳で保育園に入るまでの一年間は、育児ノイローゼといわれる状態だったように思います。

 

自分の身なりに気を使う余裕なんてまったくなく、

外に出るときも化粧せず、毎日同じ服を着て、

機械的に赤ちゃんに授乳し、上の子の最低限の世話をし、

ほかはずっと寝ているような状態でした。

 

その頃、夫は外で複数回不倫していたそうで、

合コンやナンパも日常的にしていたようです。

 

私の不倫を知って、そのことを夫自ら教えてくれたのですが、

夫が不倫していた時期が、ちょうど自分が苦しんでいた時期だったのもあり、

「自分がもっと綺麗にしていたら」「ちゃんと家事をしていたら」

と後悔と悔しさに苛まれました。

 

自分がすっぴんでだらしない体型でダラダラ寝ている間に、

夫は綺麗に着飾った女の人と飲みに行って寝ている。

 

私の自尊心はガラガラと崩れていきました。

 

 

だけど、夫にもこのような思いをさせたのでしょうから、私だけが被害者ではありません。

 

お互いに不倫をしていたということで、

反省し、再構築しようと試みましたが、実際は難しく、

次第に心が離れていくのがわかりました。

 

ルールをつくって、ちゃんと守って、互いに信頼を回復していこうという話になりましたが、それもうまくいきませんでした。

 

私は、過去関係を持ったことがある人と飲みに行きました。

お互いそのときのことをなかったことにしているような関係性だったので問題ないと判断しましたが、それが夫の逆鱗に触れました。

 

一方夫は、隠れてキャバクラに行っていました。

問い詰めると、付き合いだから悪くない、体の関係がないからなんの問題もない、と言いました。

 

だけど、このことを受けて、

私は夫に対して「これからもまた浮気するだろうな」という思いが強くなり、一気に心が離れていきました。

 

一方夫曰く、「今後お前が浮気する心配はあんまりしてないけど、他の男に遊ばれるようなお前をもう女として見れない」ということでした。

 

 

それでも、私は子供のためかつ夫婦関係修復の可能性を信じて、やり直したいと思いましたが、夫は諦めたようでした。

 

「決めたルール守ろうとしたけど、なんでお前のために頑張んなきゃいけないんだろうと思った。お前のために頑張る気が起きないし、俺の稼いだ金がお前の矯正代金になるって考えたら嫌になった。

ずっと、人生を楽に生きたいと思ってやってきた。子供が生まれたから頑張ってきたつもりだけど、今後俺の人生にお前が入ってくるのが嫌だ。旅行もお前の分の金払うのが嫌だ。」

 

そのようなことを言われ、

私も何か張り詰めていた糸がぷつんと切れたようでした。

 

 

夫の本当の気持ちはわからないので、夫側の意見も私の視点でしか書けず、

フェアではない書き方になるかもしれませんが、

 

私は今回のことを「お互い様」だと思っています。

相手への愛情が欠如していたこと、相手の気持ちを考えない行動をしてきたという点で、私たちは同じ過ちを犯したと思っています。

 

だけど夫は、

「俺はお前より全然マシだ」「お前の方が悪い」

とずっと言い続けました。

 

「出会い系なんてキモイ奴しかやってない。ナンパや合コンの何が悪い?」

「お前が合コン行ってモテてくるならぜんぜん行ってきていいよ」

「俺の考え方が一般論だから」

 

その考え方に、私は全く賛同できませんでした。

出会い系もナンパも合コンもキャバクラも、

そこで会った人との一回きりの関係も、

婚姻関係にある相手を裏切ったという意味では全部同じじゃないかと私は思うのです。

 

なので、

「なんで自分はよくて、人はだめなの?」

と何度も聞きましたが、

「一般的に見たらお前の方がひどいから。周りに聞いてみろよ。みんなお前の方が悪いって言うよ」

 

ずっとそのように言われ続けました。

 

 

私は、結婚してからずっと、夫に見下されて生きてきたように思います。

もちろん今回のことは私が完全に悪く、自己弁護するつもりで言っているのではありません。

 

ただ、私のキャリアについても、精神的に不安定な部分についても、

夫はいつも批判的でした。

 

私が正社員で働くということにも反対だったし、精神的な問題は自分の気の持ちようだと何度も言われました。

 

子供の世話をするという行動を通して、私が働くことを応援してくれていると思ったこともありました。

お金出すからカウンセリングにちゃんと行ったほうがいいよ、と背中を押してくれたときもありました。

 

そのときの夫の気持ちは嘘じゃないと思いたいし、感謝しています。

 

ですが、夫の思想の根底に「妻には家にいてほしい」「精神的な病気なんてない」という考えがあるのは事実だと思います。

 

私はいつも肩身が狭く、批判されないか常におびえ、

弱い部分を隠しておく必要がありました。

 

 

だけど今回、夫に「俺の人生に入ってこないでほしい」と言われ、

彼が本当にもうこの婚姻関係を解消する気なんだとわかりました。

 

同時に、自分の気持ちもすーっと冷めていき、

絶対に離婚しないでくれという子供たちには本当に、本当に申し訳ないけど、

この関係を続けていける可能性はなくなったと感じました。

 

 

 

もう今までみたいに夫が帰ってくるのをまだかまだかと待つことも、

とりとめもない会話を楽しむことも、

くだらないことで笑い合うこともなくなると思うと、

やっぱり寂しくて涙が出ますが、

今は歯を食いしばって離婚後の生活に向けて準備していくしかありません。