こあらの念仏日記

境界性パーソナリティー障害のことと明日の生き方を考えるブログ

親だけで育てないことが親の責任

 

 

私は友達がいなかった

喜怒哀楽の表現ができない

‪喜楽の表現が苦手。怒哀の表現は過剰。

嬉しいのに喜べない。楽しいのに笑えない。

怒ると物や人に当たり、周りが見えなくなって泣き叫ぶ。

悲しみがピークに来るとうつ状態

だから、みんなの「普通」の喜怒哀楽がわからない。

合わせられない。

 

 

友達ってどうやったらできるの?

子供の頃に経験してこなかった「友達をつくる」練習を

28歳になった今になってしている感じです。

人と話してトライアンドエラーを繰り返す毎日。

友達づくりに関する成功失敗、正解不正解のデフォルトを知らない私。

みんなが喜んでいるから自分も口角を上げてみる。

みんなの楽しそうな空気に耐えられずにその場から逃げ出したくなるけど、

逃げずに我慢して笑ってみる。

こうやって人に合わせていたら、私と友達になってくれるの?

 

本来、そういう繊細な人との距離感を幼少期に経験するんですよね。

3歳になるまで母親としか喋ったことがなかった私は現に今、

こうやって人との関わり方がわからずに苦しんでいます。

 

親だけで育てないことが親の責任

親以外の大人と関わること

だから、まだ喋らない赤ちゃんの頃にいろんな人と関わる事は本当に大切だと思います。

私は自身が3歳になるまで親以外と話したことがなく、4歳になるまで母親以外の人に預けられたこともなく、同年代の子供と初めて話したのは小学校2年生の時でした。

そんな自分の経験を反面教師にして、自分の子供は0歳から支援センターに連れて行ったり、一時保育を積極的に使うようにしてきました。なるべく親以外のたくさんの人と関わって、信頼関係を築けるように。

預けられることが嫌だった記憶が強くあるので、我が子を預けることに最初は強烈な抵抗感を感じました。それでも、今はやってきてよかったなあと思っています。

 

娘の価値観

4月から小学生になる娘ですが、クラス内では中立ポジションにいるタイプ。保育園では、リーダーシップもあり、穏やかで安定してると言われます。

本人も、公園に行けばすぐ友達ができた!と報告しに来るし、友達がいると聞いたらその場所に行きたがるし、一回話せばみんな友達!みたいな価値観を持っています。

 

子供は柔軟性があるから、自分で経験しながら最適な方法を見つけていく能力が高いけど、大人になってから基礎的な他人との関わり方を練習していくのってすごく大変です。まだ幼い赤ちゃんをお持ちのお母さんには、ぜひお子さんに色んな他人を見せて積極的に関わらせてあげてほしいと思います。

 

親だけで育てるのは「洗脳」

助けてくれるのも、一緒に生きていくのも、親だけじゃない。

親だけの価値観、親だけの行動や生活。限定されたワンパターンのものを日常的に刷り込むことは、言葉を選ばずに言えば「洗脳」であり「虐待」だと思います。

 

私の親は、意図的ではなかったと思いますが、私や弟を彼らの囲いの中から出さないようにしていました。中学に入った私が違和感を感じてその殻を破って親から分離した時、世の中は私の知らないもので溢れていました。

自分と他の人の価値観が全く違うということや、周りの人と助け合いながら生きていくという相互扶助的概念も、当時の私には理解できませんでした。周りのみんなが自然にできていることが私はできなくて、これから自分の力で獲得していかないといけないものがたくさんあることに気付いて、気が遠くなったのをよく覚えています。

 

子どもに伝えるべきこと

あなたの周りには助けてくれて信頼できる人が親以外にもたくさんいるんだよ。そしてあなたはその世界の一員なんだよ。ということを、幼い頃から子供に伝えていかなければいけないと思います。

子供にたくさんの習い事をさせて将来の選択肢を増やすように、子供の精神の支えとなる場や人の選択肢を与えることは、将来子供の逃げ場や安心場所をつくることに繋がります。

親は、自分だけで育てようとしてはいけないと思う。

親自身が周りに頼って、関係を広げて、たくさんの人たちの中で子供を育てていくことは、親としての責任だと思います。

 

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