本当の私
“何もしていなくても鼻につく人”
私は、自分がそんな人間だと思って来ました。
悪いことをしたわけでもないのに、ほとんど話したこともないのに嫌われる。
高校生の頃は、それを受け入れて、全力で不良を気取ってみたりしたけれど
やっぱりその頃から
“嫌われたくない”
と強く思っていました。
大学の頃は、周りとの関わりを断絶しようとしました。
そうしたら、寂しく孤独な気持ちになりました。
いつもニコニコ、優しそうにして、人当たりもよくしよう。
そうすれば嫌われない。
私を好きになってもらいたい。
仲良くしたい。
友達になりたい。
ひとりにしないで。
心の中はずっとそう叫んでいました。
でも、私は性格が嫌なやつ。
すぐ人と比べて、優越感や劣等感に浸っている。
見た目で人を判断して、粗探しばかりしている。
自分が一番になりたい。
自分勝手で傲慢で、人を見下す。
そんな人間が上辺だけ良い人を演じても見抜かれる。
私はあざとくて、卑怯な人間だ。
一方では、自分のことをそう思っていました。
明るい私と暗い私。
優しい私と意地悪な私。
どっちが本当の自分なの?
心療内科の主治医の先生にもよく聞かれますが、自分ではわかりません。