こあらの念仏日記

境界性パーソナリティー障害のことと明日の生き方を考えるブログ

子供たちに教えられた「素直になること」

三連休。

子供たちは、ずっと家にいると飽きてしまいます。

 

私は小さい頃、休みの日に外に出るのが大嫌いでした。

夜、家族で外食をしようなんて話が出たら、掘りごたつにもぐってストライキをしてたくらい。

だから、うちの子供たちの外に出たい欲求があまり理解できません。

 

だけど、私と子供たちは好きなものが違う別の人間同士だし、とにかく子供たちの飽き具合がすごいので、外に出ることにしました。

 

イベントっぽいことはできないけど、保育園に必要なものを西松屋に買いに行って、ドンキホーテでお菓子を買って、私と子供達の3人でプチお菓子パーティーをすることにしました。

 

「悲しい」の処理

西松屋で必要なものを見つけ、レジに向かおうとしました。

すると娘が、あるおもちゃがどうしても欲しいと訴えてきます。

いかにも赤ちゃん向けのおままごとセットのようなもの。1000円弱。

 

確かに、おじいちゃんおばあちゃんにもらったお年玉で自分の好きなおもちゃを買おうという話はしていました。

だけど、こんなちゃちなおもちゃに使うのはもったいないと思って、

 「今度大きいおもちゃ屋さんに行って、もっといいの買おう。」

 と言いました。

 

子供にとっての良い悪いをなんで私が判断してるんだろう。

 

値段でものの良し悪しを決めようとしてる自分の、悪い意味での単純さに嫌悪感を感じながらそう声をかけます。

 

娘はだんだんと泣きそうな顔になってきます。

「どうしても欲しい。おもちゃ屋さん行かなくていい。ほかのおもちゃいらない。」

 

「あなたは一時の感情にまかせて短絡的な判断をしてるよ。あとで弟がもっと性能のいいおもちゃを買うときにあなたは何も買えずに指をくわえてることになる。そんなの嫌じゃない?」

 

7歳に向かって私の物言いはおかしいな。

一時の感情にまかせて行動するばかりで、日夜、後悔を積み重ねているのは自分じゃないか。

 

自分と自分が私の中で戦っています。

それにともなって、子供のぐずぐずはエスカレートしていきます。

 

淡々と買うものを買って外に出ると、ついに娘が泣き出しました。

「泣いたって買わないよ。泣いたら嫌な気持ちになる。どうしていつも笑って終われないの?」

 

もう娘に言ってるのか自分に言ってるのかわからない。

 

西松屋をあとにして、ドンキホーテに向かいました。約5分の道のり。

自転車を停めて、子供を下ろそうと振り向くと、娘がニコニコしていました。

びっくりしました。

 

「いつトイザらス行く?」

 

あ、この子、自分で切り替えたんだ。

 

そう思ったら感動しました。

小さいころから、一回泣き出すと止まらない子で、何を言っても収まらない。

そのことにずっと困ってきました。

だけど、5分のあいだに、娘は自分で「悲しい」という気持ちを処理できた。

 

「パパがいる時がいいね。来週かな。」

 事務的に答えてしまいました。

 

本当はここで、「偉いね!」と褒めてあげたらいいんだろう。

自分で悲しさを処理できるのはすごい。すごいね。

そう褒めてあげたい。

でも、母である私が素直になれない。

 

家に帰りました。

 

恥ずかしさに負けずに謝ること

夜。

 

お風呂に入ると、息子がシャワーを顔にかけてきたり、ふざけて叩いてきたりします。

最初は楽しい。

だけど、エスカレートするほどに飽き飽きしてきます。疲れる。

 

ついに、自分で使った石鹸で滑って転んで泣き出しました。

ママのせいだと怒り出します。

娘は逃げるように先に出て行きました。

 

「自分が悪い!いつまでも調子に乗って。

なんでもかんでも好きなことやって、全部許してもらえると思うな!」

 

険悪な雰囲気でお風呂を出ます。

 

 

寝る前。

 

布団に入って3人で川の字になりました。

だんだん子供たちもおとなしくなって、寝たかな、と思っていたとき、

 

息子が、

「ママと〇〇(娘)」

と呼びかけてきました。

 

なに?と答えると

「今日、お風呂で叩いたりしてごめんね。」

 と。

 

びっくりしました。

 

さっきのことをひとりで考えて、

自発的に悪かったと思って謝ったのか、この子は。

 

「大丈夫だよ。自分で謝れて偉かったね。」

 

「恥ずかしかったけど、頑張って謝れた。」

 

そう言う息子に感動しました。

 

娘にも、

「今日はおもちゃ我慢して、自分で気持ちを切り替えられて偉かったね。」

そう声をかけることができました。

 

子供に教えられた「素直になること」 

子供たちは私より何倍も素直です。

素直に謝ったり、感謝したり、褒めることができない私より全然しっかりしています。

 

子供の育て方に自信を持てないまま何年も過ごしてきました。

でも、子供たちのおかげで、少し自分のことを認められた気がします。

 

私はまだ素直にありがとうを言えません。

「わたしの子供に生まれてきてくれてありがとう。」

 

本当はそう思っています。

子供達の心の成長が嬉しいです。

 

子供に対しても、家族や他の人に対しても、ちゃんと気持ちを言葉にして伝えられるようになりたいと思いました。