カウンセリング6回目②(2018/6/19)
カウンセリング6回目①はこちらです。
改善の過程
他者評価で生きている
C:あなたは正社員になった。それは、周りの人があなたを認めたということです。だけど、あなたはそれで満足できない。だからといって何年も非正規で働くことになったとしたら、それはそれで、評価してもらえないと不満を感じると思います。
見た目についてもそう。あなたのことを可愛いという人はたくさんいると思う。でも、あなたは何人に可愛いって褒められても、自分のことを可愛いと思えない。だけど、誰からも外見を褒められなかったら、それはそれで自信をなくすと思います。
これがどういうことかわかりますか?
私:…
C:他者評価じゃない、ということなの。
私:…
C:読んでいただいたインナーアダルトの本(※1)にあったように、あなたが、あなたの中の子どもを許してあげるんです。
※1 子どもを生きればおとなになれるー「インナーアダルト」の育て方
(しばらくお互い無言)
治療にかかる途方もない時間
私:…でも、すごく時間がかかりますよね。
本を読んで、成育過程での問題点や治療の方法は理解できました。
でも、時間がかかるなと思うんです。
やり始めたら途方もない作業に思えてきます。しかも、自分のことを整理して、理解して、認めてあげて、許してあげたつもりでも、私は同じ間違いを何度も何度も繰り返すんです。
セックス依存をやめられた。複数の男性と連絡を取り合うことをやめられた。このまま良くなっていくといいな。本当にそう思ってました。
でも、一度の気持ちの落ち込みで、また再開してしまいました。
会ったりはしないけど、いつでも連絡できて繋がりを感じられる人が複数いる事で安心するんです。
小学生になった娘も、情緒不安定になっている気がします。気持ちを出すのを我慢しているように見えます。
私は母親だから、本当はそのサポートをしなきゃいけないのに、自分のことでいっぱいいっぱいで何にもしてあげられないんです。
…私のこの悩みが全て解決して、普通に、ただ普通に生きられるようになるのが40歳だったとするなら、もう頑張りたくないです。
40歳になって何かを一から始めようとしても、うまくいかないと思います。
それまでの10年間をずっと、治すためだけに今の状態を続けたり、たくさんの時間を使うことがすごく嫌です。焦ります。
(大泣きしててあまり覚えていません)
C:うん。でもね、あなたはここに来てはじめて自分と向き合い始めたわけじゃないですよ。あなたはその前から、ブログに書いたり、ノートに書いたり、自分と向き合う作業を自分でしっかり進めてきました。ここに来る前に、3年くらいちゃんと治療のプロセスを踏んでいます。
確かに時間はかかります。でも、1年…1年で完全に良くなると言い切ることは難しいけど、ちゃんと進んでいます。
子供のこと
自分のこと以外考えられない
C:お子さんには手をあげてない?
私:…言葉の暴力がひどいです。
私はもっと自分のことを考える時間がほしいんです。早く治したい。通常の治療の速度で2年かかるなら、集中して、1年に短縮したいんです。でも、仕事もしたい。経歴が欲しい。知識も欲しい。だけど、毎日を回すための家事育児がある。
そんな中で、子供がワーワー喧嘩したりグズグズ我儘を言っていると、私の時間を奪わないで!と思ってしまうんです。あなたたちがいなければ私はもっと自分のことを考えられる。先に繋がる勉強もできる。良くならないのはあなたたちのせいだ。私の邪魔をしないでくれ。どこかに行ってくれ。
私よりもっと優しくてあなたたちの味方になってくれる代わりのお母さんを探すから、そこで育ててもらってくれ。こんなにわがままで自分勝手なあなたは、本当に性格が悪い。きっとみんなに嫌われる。同級生にいじめられて、仲間外れにされてずっと一人ぼっちになるんだ。そうなった時に後悔すればいい。誰もあなたの味方になりたいなんて思わない。
自分に母親の資格がないこと、私の過去の苦しみ、自分への恨みを、怒りに任せて全部子供たちに押し付けている。私がうまくいかないのを子供たちのせいにしている。子供の存在を否定する言葉を浴びせている。
このままだとこの子達も私みたいに大人になっても苦しまなきゃいけなくなる。そう思うと、里親を探して育ててもらったほうがいいと思います。私が育てても子供は幸せになれません。
もし治療に40歳までかかるなら、子供の里親を探して、私は今の孤独感とか寂しさとか見て見ぬ振りをして、早く死ぬために頑張りたい。
C:それでも生きたいと思うのね。
私:自殺が怖くてできないからです。
C:里親に出そうとまで考えてるの?
私:はい。
暴言に対する子供たちの反応
C:あなたが暴言を吐く間、お子さんはどうしてる?
私:ずっと黙っています。
この前も私が一人で暴れて暴言を吐いて後悔で呆然としていた時に、旦那が帰って来たのでひとりで家を飛び出しました。3時間くらいぐるぐると歩き回って、近くの道で座り込んでぼーっとしていました。
その次の日かな?ちょっと日にちがわからない。4日?
C:4日は行政の面談に行っていた日ですよね?そのあとと言ってましたね。
私:あれ、今日は7月ですか?
C:ううん。6月ですよ。今日の日付わかりますか?
私:7月?6月?
(3ヶ月分のカレンダーが並ぶが、どこを見ていいかわからない。数字がゲシュタルト崩壊していく感じ。)
C:今日の日付を言ってみてくれますか?6月?
私:………6月19日
C:はい。6月19日です。ここはどこですか?
私:恵比寿
C:ちゃんと地面に足がついているのを感じてください。地に足がついていることを意識してください。グラウンディングと言います。
あなたは苦しい中ずっと頑張ってきました。お子さんに暴言を吐いたこともちゃんと反省しています。里親に出そうと思うのは、お子さんの幸せを考えているからです。
私:…
C:お子さんにそう言ってしまったのはその一回だけですか?
私:いえ、何度もあります。
その日は多分そのあとの週末だったかな。ちょっといつかがわからないんだけど、そのあと、旦那が実家に子供達二人を連れて行ってくれました。
C:お子さんと離れられるときは離れたほうがいいです。旦那さんも理解がありそうですね。
お子さんが現実に耐えられなくなった時、あなたみたいに、解離を覚えてしまうと、大人になってもそうやってストレスを回避するようになってしまいます。
行政や、使えるサポートを使って、離れられる時は離れましょう。
カウンセリング6回目③に続きます。(次で終わり)