カウンセリング10回目⑤(2019/2/13)
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C:一気に進んじゃった気がする。あなたは力があるね。
どうしてこの話になったのかもう一回まとめていいかな。
認知行動療法の考え方を知っても、行動が変えられないということだったね。
私:はい。
人の考え方とか、本に書いてある解決法に、納得していてもどこかで抵抗する気持ちがあります。
その抵抗の根底にあるものってなんだろうって考えたときに、小学校時代の母親との関係がありました。
母親の「私は嫌だ」という言葉に従うことを優先して、本当にしたいことができなかった。
それがいまだに続いてます。
本当は、みんなが楽しいときに楽しいって騒ぎたいけどできない。
人の意見を受け入れられない。
そして人と距離ができてしまうという意味で、その体験がいまに繋がっています。
C:あなたは、私が認知行動療法の話を振ったとき、それに対して抵抗する自分に気付いた。
そしてそれを私にちゃんと返してくれました。
そこからあなたは、現在のあなたに大きく影響している小学校時代の体験に自分でたどり着いた。
あ、紹介したい本が浮かんだんだけど、もういいかな。
私:あ、いや、読みたいです。
C:あ、読みたい?
面白いね。
あなたのそういう面白いところとか、好奇心を、もっと生かせるようになるといいね。
これは母親との関係についての本です。インナーマザーと愛着障害についての本。
私:なんか・・・こういう本読むのちょっと怖いというかちょっと嫌です・・・
C:うん、あのね、読めないかもしれない。
読めなかったら読めなかったでいいんです。
どういう気持ちになったかを教えてくださると、それが今後のためになります。
いまどういう気持ちかな?
私は今日、あなたの本当にコアなところをノックした感じがしてますよ。
私:そうですね。
お母さんのことって、触れたいけど触れちゃダメ、触れなきゃだけど触れられない、みたいなセンシティブなところにありました。
C:そうね。
あなたの家庭では、特に大きい問題もなく、虐待があったわけでもなく、むしろよくしてもらったから余計だと思うの。
虐待がはっきりしてる人のほうが言いやすい。
私:良く思うのが、「自分がお母さんを幸せにしなきゃいけない」っていうことです。
自分はこうやって、お金を使ってカウンセリングに通わせてもらって、生きづらさを解消しようっていう努力をしてる。
だけどお母さんは、いまもなにかに苦しんでたり、困ってることがあるかもしれない。
そう思うと、自分のいまの行動に対しても罪悪感を感じます。
C:うん。
だけど、お母さんとあなたの関係は切り離していいです。
あなたの幸せを考えること。そして、あなたがいまのご家族と幸せに暮らせるようになっていくこと。
それがあなたの課題なので、それを中心に考えることは罪ではないのね。
お母さんになにかのサポートが必要なのであれば、お母さんがご自分の意思で選択して、カウンセリングや他の解決法につながるはずです。
長くなりましたが、この日のカウンセリングについては以上です。
母親のことを悪く言うのが嫌でした。
私が子供のころ、母親は確かにたくさんのストレスを抱えていたように思います。
義母との関係は最悪だったし、自分の親兄弟ともうまが合わず、友達もいなくて、父親ともいつも互いに気を使い合っているような印象を受けました。
そんななかで、母親にもっとしあわせになってほしいと願っていたのは確かです。
お母さんには好きなことをして、ストレスなく、楽しそうにしていてほしい。
「そのために自分がこうしなきゃいけない」とまでは、当時思っていなかったけど、根底にそういう思いがあったのかもしれないというのは新たな気付きでした。